カッティングシートの可能性を追求するデザインコンペ CS DESIGN AWARD

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第20回 CSデザイン賞 一般部門 受賞作品
グランプリ
準グランプリ
優秀賞
中川ケミカル賞

2017年12月から2018年3月までに募集を行った、「第20回CSデザイン賞」一般部門の各賞です。

募集作品:カッティングシートおよびそれに準ずる装飾用シートを使用したもので、 2016年4月1日から2018年3月31日までに実際に制作された作品
応募点数:161点

グランプリ
Beautiful Bridge #2
Beautiful Bridge #2
Beautiful Bridge #2
Beautiful Bridge #2

デザイナー/ラング&バウマン
クライアント/TOKYO ART FLOW 00 実行委員会
アートプロデュース/スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
フォトグラファー/神宮 巨樹

2016年7月に東京・二子玉川を舞台に世界水準の文化情報発信を目指し開催したアートプロジェクト「TOKYO ART FLOW 00」で展示。
スイスのアーティストユニットであるラング&バウマンによるアート作品。
これまでに世界中でビルや道路など公共の場を変容させ、新たな空間を生み出すような作品を制作してきた彼ら。本作品は設置が一時的であることを前提に、国道246号の橋脚を利用したパブリックインスタレーションとして制作された。シートを使用することで、条件であった展示後の原状復帰が可能となり、作品としても巨大な画面に対してムラなくクリアに色彩を再現することができた。
鑑賞者は美しい色とデザインで構成された圧倒的な表現に魅了された。

準グランプリ
TOKYO ART BOOK FAIR 2017
TOKYO ART BOOK FAIR 2017
TOKYO ART BOOK FAIR 2017
TOKYO ART BOOK FAIR 2017

ディレクター/中島 佑介[(株)リムアート]
アートディレクター/田中 義久
協力/東京藝術大学デザイン科 視覚・伝達研究室 教授 松下計、2017年度 東京藝術大学デザイン科 視覚・伝達研究室 修士1年生、2015-2017年度 東京藝術大学デザイン科 有志学生
クライアント/一般社団法人 東京アートブックフェア
フォトグラファー/山中 慎太郎

2009年にスタートしたアート出版に特化したブックフェア、TOKYO ART BOOK FAIRのサイン計画である。フェア会場は複数箇所に分かれており、さらに周辺施設との連携企画などがあったため、それらを連動させるためのサイン計画が必要であった。広い会場内、周辺施設等で野外・室内を問わずパッと目を引くという狙いのもと、テーマカラーに蛍光ピンクを据えた。
広報物や簡易的な案内板には蛍光ピンクの紙を、主な壁面サインにはカッティングシートを使用している。壁面の素材は金属・コンクリート・ガラス・紙など場所によって様々であり、また4日間のフェアを終えた後には現状復帰するという条件があった。これらの状況に柔軟に対応できる点から、サインの素材としてカッティングシートを選択した。蛍光ピンクのサインが各所の目印として機能しながら会場同士を緩やかに繋げ、フェア全体の統一的なイメージをつくりだすことを試みている。

はる つくる
はる つくる
はる つくる
はる つくる

ディレクター/飛田 正浩
      [スポークン ワーズ プロジェクト]
デザイナー/飛田 正浩
      [スポークン ワーズ プロジェクト]
クライアント/(株)中川ケミカル
映像/水川 史生[e.d.s]
コーディネーター/宮川 直行

ファッションブランドspoken words projectは(株)中川ケミカルのテンタックをファブリックに使用する事で、あらゆるアパレルアイテムにおける多々なる可能性を確信し、その実験検証及びサンプル制作を行います。
コレクションブランドである弊社が高級服の名に恥じぬ製品クオリティと色・素材の美しさを求めると同時に、手軽さを特性に一般ユーザーのいわゆる「手芸」の目線でもその可能性を見いだしております。
サンプル制作は服を主役に鞄等の小物、カーテンやクッション等インテリア製品なども制作しており、特筆すべきはミシン等を使わない「無縫製」でほぼ全てが制作されているということ。
ミシンが発明されて多くのアパレル産業をそれが担ってきましたが、貼って作れる布製品は小さな革命さえも期待されます。

はぎのの森
はぎのの森
はぎのの森
はぎのの森

ディレクター/大平 由香理
デザイナー/大平 由香理
クライアント/障害者支援施設 大分県日田はぎの園・大分県
エージェンシー/NPO法人 BEPPU PROJECT
フォトグラファー/中野 莉菜

大分県の事業「みんなの芸術文化体験事業」において制作された作品。
アーティストが日田市にある障害者支援施設に何度も通い、創作の時間を共有してきた。受賞作は派遣事業の最後に、園に残る作品を作りたいとのことで利用者の皆さんと一緒に制作したもの。日田市はとても林業が盛んなまちであることから、利用者の皆さんが身近に感じられる「森」をテーマに、カッティングシートに絵を描いていただいた。描かれた絵は施設内の大きな窓に貼られ、組み合わされることで、1つの大きな作品として完成した。
制作にあたっては、利用者の皆さんの生活の中の一部として溶け込み、日常の風景として圧迫感がないよう、日の光に透けることを意識して、半透明の素材を使用した。
施設を美術館のようにしたいという園の願いもあり、現在も園内に飾っていただいている。

優秀賞
『色を追う』展
『色を追う』展
『色を追う』展
『色を追う』展

ディレクター/流 麻二果
クライアント/ポーラ美術振興財団
施工/ササキ企画
フォトグラファー/加藤 健

フィンセント・ファン・ゴッホは作品『草むら』(ポーラ美術館収蔵)で絵画の垂直性から自由になろうと、草原を上から見て描くという試みを行った。現代の印刷技術とカッティングシートの汎用性を用いて、その試みを現代に翻訳し、絵画を三次元化したインスタレーションである。

枚方T-SITE バックヤードサイン計画
枚方T-SITE バックヤードサイン計画
枚方T-SITE バックヤードサイン計画
枚方T-SITE バックヤードサイン計画

ディレクター/廣村 正彰[廣村デザイン事務所]
デザイナー/阿部 航太・永松 沙理[廣村デザイン事務所]
クライアント/(株)ソウツー
フォトグラファー/ナカサ&パートナーズ

商業施設の従業員導線のサイン計画。多くの人々でにぎわう枚方T-SITEはたくさんの従業員がいる。彼らが毎日忙しく行き交い、利用する裏導線に各フロアのテーマに沿った商品やサービスのアイコンを室名や誘導サインとセットで配置した。普段は見過ごされている場所に演出的なサインを設置することで売り場との繋がりを強めるとともに、働く環境として生き生きとした場所になることを目指した。

The Heart of Roses
The Heart of Roses
The Heart of Roses
The Heart of Roses

ディレクター/森野 晶人・甲野 善一郎
      [崇城大学芸術学部]
デザイナー/白石 友梨花・ロレーナ・ウォルフ
     [崇城大学芸術学部]
クライアント/久我 彰登[(株)鶴屋百貨店]
施工/崇城大学芸術学部 森野・甲野研究室
   白石 謙二[(株)大洋工芸]

鶴屋百貨店(熊本市)のバレンタイン・デー向けウインドウディスプレイ(展示期間:2018年1月10日~2月14日)。
4色のカッティングシートのストリップ(80cm x 3cm)を折り込んで作った立体的なバラ4350個を設置しました。カッティングシートならではの発色、質感、耐久性、粘着力を活かすことで、展示期間中も個々のバラの生き生きとした華やかさを維持することができました。また中央のハートは一段レベルを上げて背部にLEDテープを取り付けることで照明による浮かび上がった効果を演出しています。
バレンタインが近づくにつれ、想いを寄せる人への気持ちは、人それぞれ違います。バラの花言葉は本数によって届けるメッセージが異なります。
ウィンドウ面の数字は異なるメッセージを表すバラの本数を表しています。例えば、1本は「一目ぼれしちゃった」、15本は「ごめんね」、108本は「結婚してください」、365本は「毎日恋しい!」、999本は「何度生まれ変わっても一緒だよ」など。これらは、透明装飾用シート(IROMIZU)を用いることで作品との一体感を創出しています。
言葉だけでは届かないそれぞれの溢れる気持ちを後押しできるように、一輪一輪手作りにこだわって、想いを込めて作りました。二次元の形態であるカッティングシートが立体的な要素に変換されて空間演出を構成したデザインの提案です。

社会福祉法人 大分県福祉会 児童養護施設 森の木
社会福祉法人 大分県福祉会 児童養護施設 森の木
社会福祉法人 大分県福祉会 児童養護施設 森の木
社会福祉法人 大分県福祉会 児童養護施設 森の木

ディレクター/原田 祐馬[UMA/design farm]
デザイナー/原田 祐馬[UMA/design farm]
クライアント/有松 一郎
[社会福祉法人 大分県福祉会 児童養護施設 森の木]
エージェンシー/CREATIVE PLATFORM OITA
  [企画・運営:NPO法人 BEPPU PROJECT]
施工/平倉建設(株)
フォトグラファー/藤本 幸一郎

「社会福祉法人 大分県福祉会 児童養護施設 森の木」が手掛ける、新しいスペースのインテリアとグラフィックデザインを担当。保護された子どもたちは、親や家族との関係から精神的に不安定な部分も多く、自宅ではないもう一つの家を拠り所にしている。そこで、コンパクトな予算のプロジェクトだが、子どもが自分たちの時間を楽しめ、落ち着ける工夫を室内に施すために、ガラス面にインクジェット出力したグラデーションをデザイン。時間の経過や季節によって居室に入る光の色の変化を楽しめるようなものを目指した。また、施設の特性上、屋外からの視線をゆるく閉ざして欲しいとの要望を受けていたので、それを兼ねるようなグラデーションの濃度とした。それにより写真にあるような、床を彩ったり、色の暖かい溜まりのような現象が生まれている。小さな毎日の変化が、「森の木」で暮らす子どもたちの未来に繋がる思い出の時間になると嬉しい。

100メートルの東北の虹
100メートルの東北の虹
100メートルの東北の虹
100メートルの東北の虹

ディレクター/大宮エリー[大宮エリー事務所]
クライアント/小池 一子[十和田市現代美術館]
施工/蒲田 秀幸[(株)サンコウゲイプラス]
フォトグラファー/小山田 邦哉[photo hut-oyamada]
協力/吉田 和雄[十和田市商店街連合会]

十和田市のパブリックアート
シャッターがたくさん降りている商店街。通称、全国でたくさんみられるシャッター街になってしまっている十和田の商店街。でも、シャッターをあけているお店は元気で、ユニークで、人懐っこいんです。「美術館だけでなく、商店街にも人がくるようになったらいいなあ」「お店にきてほしいなあ」という街の声に答えて、どうやったらシャッター商店街を歩きたくなるかを考えました。それが、虹のアーケードです。太陽がでると、看板が虹色に、道に虹がかかります。その中をあるくと、洋服にも虹が!
子供達にも見上げてもらえるように、カッティングシートで絵を描きました。
全部で76枚の虹ですが、全部、違う絵柄にしました。「おれ、これ好き!」「私、これが好き!」と写真撮ってもらえたらいいなと思ったので。
十和田の街が虹色に、十和田を訪れる人の心が、虹色になりますように。

中川ケミカル賞
光の森 Light Up Tent
光の森 Light Up Tent
光の森 Light Up Tent
光の森 Light Up Tent

ディレクター/早川 鉄兵
デザイナー/早川 鉄兵
クライアント/伊吹の天窓実行委員会
施工/早川 鉄兵
フォトグラファー/早川 鉄兵・ふじおかすみ

大自然の中、テントで眠る夜、すぐそこに野生の動物が居るのではないかという期待と緊張。
私が今まで様々な自然体験を通して感じ、考えた事をより多くの人と共有したい。
そんな思いからこの「光の森~Light Up Tent~」を考えました。
明かりの灯ったテントに浮かび上がる切り絵の動物達
見る人が等身大で体感できる光と影の世界
その光の森を歩き
その森で一夜を過ごす
そんな特別な体験を通して、自然をより身近に感じてもらいたい
それが「光の森~Light Up Tent~」です。

満照山 眞敬寺 蔵前陵苑
満照山 眞敬寺 蔵前陵苑
満照山 眞敬寺 蔵前陵苑
満照山 眞敬寺 蔵前陵苑

クリエイティブディレクター/小沼 訓子[(株)組む]
企画・クライアント/釋朋宣
内装デザイン/松本 直也[(株)松本直也デザイン]
照明計画/山下 裕子
     [(有)ワイ・ツー・ライティングデザイン]
サインデザイン/細川 直祥[(株)中川ケミカル]
施工/(株)中川ケミカル・(株)中川堂
フォトグラファー/浅野 豪

開基以来550年の歴史がある満照山 眞敬寺は、元は瓦屋根の本堂でしたが、2011年の東日本大震災による揺れで傾き、建て替えが必要になりました。そこで、関東大震災にも耐えうる堅牢な建築をと、2017年9月に、地上7階地下1階のRC造りの建物として生まれ変わりました。その際、眞敬寺は、宗派自由の室内陵墓「蔵前陵苑」を併設して、再スタートをきりました。
再建にあたり、現御住職である釋朋宣氏の、生まれ変わったこの寺の核となる理念を「光に出遇う寺」としたいという願いがありました。
仏教の言葉に「無量寿光」というのがあります。
「量り無き寿(いのち)の光」という意味です。
光とは、例えれば、命であり、真実であり、本当の自分。
世界に「光」が満ちることを祈って、寺の空間デザインは、このアイデアが体感できるものであることを目標としました。その一つの手段として、空間のあちこちに錫箔シート、洋金箔シートを配し、それを照らしだす照明の色温度や配光も調節し、光に包まれる空間を演出しました。

光村グラフィック・ギャラリー 「7年目の青葉益輝展」
光村グラフィック・ギャラリー 「7年目の青葉益輝展」
光村グラフィック・ギャラリー 「7年目の青葉益輝展」
光村グラフィック・ギャラリー 「7年目の青葉益輝展」

ディレクター/大迫 修三
イラスト/青葉 益輝
クライアント/光村印刷(株)
施工/(株)東京スタデオ

本展覧会は没後7年目を迎えた今なお世界的に評価を高めるグラフィックデザイナー・青葉益輝氏の全貌を展示し、「いま、デザインに、ポスターに、何ができるのか」を改めて問いかけました。
会場のウィンドウには青葉氏が晩年葉山の別荘でよく描いていた、様々なモチーフが集積して一つのシルエットをかたどる独特なアートシリーズのイラストを大きく引き伸ばし、インパクトあるビジュアルを狙いました。